水泳人生20年間の集大成

こんばんは
初めに今日の練習の様子です


インカレまであと7日
とうとう1週間です
戦う準備はできてますか?


鈴木智大(4年)の麦わら帽子姿
麦わら帽子似合いますね👒


曲山海惟(2年)が驚いている様子
目線の先にはなにがあったのでしょう🤔

練習の様子はこの辺にして、

それではラストブログに移りたいと思います。

おそらく少食すぎて、ご飯を浮かずに食べれたことがない杉本碧波から引き継ぎました辻大輝です

たくさんブログを書いてきましたがとうとう最後のブログになってしまいました

1年生の頃、ラストブログを初めて見た時、自分も書く時が来るのか、まだまだだけど

って思ってましたが、3年間ほんとうに一瞬でした

 

文章を書くのが得意ではなく、まとまりのない文章だと思いますが読んでいただけると幸いです

 

なにを書こうか迷いましたが、この4年間何を考え、なにを思ってきたのか、後輩のみんなになにか少しでも参考になればなという思いで書いていこうと思います

 

 

 

毎年インカレの舞台で泳がさせてもらい、昨年はA決勝の舞台も経験できましたが、

水泳の才能がなく、中学、高校はなにも成果をあげられない選手でした

何度も挫折をしてきた人生です

全中はベストでは制限を切っていたが、予選会当日に制限を切れなく出場できず、

インターハイは3年目決勝に残れはしたが、残っただけで勝負できず、(運が良く残れただけ)

JOも出場したのは1回だけ

最後の春JOも出場できず、

 

自分では努力をしてきたつもりだったが、なにも報われない、

 

 

 

「努力は必ず報われる」

 

 

 

この言葉を信じ、やってきたがなにもかもうまくいかない

 

正直、高校2年の春、JOを切れなかった時は水泳を高校で辞めようと思った

 

こんなにしんどい思いをしても結果が出ないのに続けている意味はあるのだろうか

 

そこまで思ったが、高校に水泳で入学した理由を振り返ってみると、大学でも水泳をするために入学したことを思い出した

 

その時、過去の自分の決めたことに対しての裏切りである

 

そう思った(学力では大学に行けなく水泳しかなかったのもある)

 

大学の進路を決める時、大学でも水泳をやるなら強いとこにいきたい、
レベルの高い選手と一緒に練習がしたい、
4年間インカレに出て戦いたい
と思い、当時のシード校に入学したいと思いました

 

中京大学に決めたのは高校の先輩2人が行ったからという理由もありますが、中京大学なら4年間インカレに出られそうというのが1番の理由でした(先輩方申し訳ございません)

 

なんの実績も残してない僕を知っているわけがない、勧誘されるわけがないと思い、高校の部長にお願いをして健太さんに伝えてもらいました

 

母親に「中京大学に行きたい」と言った時、

 

 

「4年間泳げないかもよ、マネージャーにならないといけないかもよ」

 

 

と言われました

 

絶対4年間泳いでやる、そう心の中に決めました

 

本当に2ヶ月前は辞めようか考えてた人の覚悟なのかと思いますよね、自分もそう思います

 

なんとか中京大学に進学することが決まって、夏の最後のインターハイ7番

 

春JOはこの7番を超えたい、その思いで練習していたが、出場すら叶わず、

 

人生のどん底を経験することに

 

家に帰り、やっぱり努力は報われないのかと思っていた時にある1つの名言を見つけました

 

 

 

 

 

「努力すれば報われる?そうじゃないだろ。報われるまで努力するんだ」

 

 

 

 

 

サッカーの「神の子」で有名なリオネル・メッシの名言です

 

この言葉を見た時、考え方が180度変わりました

 

あのサッカーの才能があり、天才と言われていたメッシでさえ報われるまで努力をしている、
努力していると思っていた自分はまだまだ未熟であると

 

それまで自分的に満足していた練習内容でも後1秒、後0.1秒、後1本そう思えるようになりました
あの名言を今でも知らなかったら今の自分はないと思います

 

最後の春JOに出場出来なかったので、入寮日、練習参加開始日が他の同期よりも早く、緊張しながら大学水泳初日の練習に行くと健太さんから

 

 

「宮木、中京決まったよ」

 

 

突然そう言われました
宮木ってあの宮木宏悦?
理解するのに時間がかかりましたが、来年から日本一の選手がくる、
彼といい練習ができるように、
練習で勝負ができるように、
少しでも力をつけようと思っていましたが、

 

練習メニューは英語だらけで、意図を理解するのに時間がかかる
今まで質よりも量でやってきたのに対し、質を求められる内容
練習前の準備も今までは決められていたドライをしていたが、全部自分で考えて準備すること
全てが初めてのことで右も左も分からない状態
練習についていくのが精一杯になっていました

 

4年間本当に大丈夫なのか、不安だけが募っていく状態

 

思うような練習ができてきたと思ったらすぐ1年目のインカレがきてしまいます

 

 

 

400フリ撃沈

 

 

 

同期がベストを出してA決勝に残り、優勝していくのを見て才能がある人は羨ましいなー、そう思いました

本当の努力を半年しかしてきてないのに結果なんて出るわけない、
結果を出してる人は自分と比べることができないくらいの努力をしてきているのだから

才能がない自分にはその時に4年間で1回くらいA決勝でメダル争いがしたいな、と目標が決まった瞬間でもあります

その悔しい思いを忘れず練習に励み、迎えたアクアサイドという試合

 

JAPANOPEN突破を狙って挑む1500m自由形

 

ペストプラス0.1秒
1年半ベストが止まりました

 

その直後にあったチャレンジレース
同期が立て続けにJAPANOPENを突破していくところを喜びたくても素直に喜べない自分がいました

 

なぜ自分だけタイムが出ないのか、なぜ切れないのか
たくさん悩み、たくさん考えました

 

努力をいくら続けていても結果は変わらない
努力の仕方を変えること

自分には必要ないと思っていることでもとりあえずやってみること
やってみないと分からないし、やってみたら少なからずヒントはあるかもしれない

言語化が出来なく感覚で泳いでいたのに対し、自分の泳ぎの長所、短所の両方を自分が1番理解すること

 

この3つが足りないことであると自分なりに考えました

 

それまでほとんどしてこなかった、練習中に泳ぎについて考えること、
多分自分以外の人全員していることかもしれないけど、自分はできてなかった

 

今までなにをやっていたんだろうと自分に失望しました

 

分からないことがあったら聞きに行く、助けを求める、すぐに行動に移す、
それをするようになってだんだん結果へと結びつくようになってきました
(4年間ローカルの試合は一向に良くなることはありませんでしたが)

 

 

そして2年目、とうとうあの宮木宏悦が入学してきます

 

それまでの1年間とは違い、練習での求められる内容が格段にあがりました

 

彼に練習で勝つどころか、必死についていくのが精一杯

 

練習で初めて勝った時はとても嬉しく、自信になりました

 

そして2年目のインカレ

 

 

 

「インカレの借りはインカレでしか返せない」

 

 

 

その思いで挑み、最低限の2種目ともB決勝進出

 

しかし、A決勝で戦うという目標には程遠かった
でも、努力の仕方は間違っていない、そう思えたレースでもあった

 

インカレで標準を切れ、初めて出たJAPANOPEN

 

レースの数日前に健太さんから

 

 

 

「OPENで選手権切れたら合宿連れて行ってやる」

 

 

こう言われました。
日本代表を狙う中京の選手の合宿に参加したい、その思いで狙いましたが、わずかに及ばず。

 

この時今のままでは、選手権は切れない、何かを変えなければそう思えました
そしてウエイトトレーニングを当時のトレーナーの方にお願いをし、作ってもらい、一からフォームを見直し、体をつくっていきました。

1月の新年フェスティバル
成人式に行かず、日本選手権突破へのチャレンジ

1500m自由形はわずかに切れず、

翌日の400m自由形
短水路はベストが遅く制限には3秒以上のベストが必要
健太さんから

 

 

「今日切るぞ!」

 

 

 

さすがにきびしいと自分でも思った
「宏悦にレース展開全部聞いてこい、ついてけ!」

 

この言葉をもらい、宏悦に着いていくだけのレース

 

 

結果4秒ベスト

 

 

初めて日本選手権を突破できました
本当に彼のおかげ
ありがとう

 

1500m自由形もラストチャンスで突破することができました

 

ということで、パリ五輪代表選考会に800m自由形と合わせて3種目で出場でき、3年目に向けて良い流れを作ることができました。

 

3年目、もう1人自分よりレベルの高い選手が入学してきます。

 

 

 

それは水泳のセンス抜群の山本大地くん

 

 

 

彼が入学した時は400フリのベストは勝っていました
しかし、すぐに抜かされてしまいます

 

抜かされた時は本当に悔しかった

 

レースで負けたくないと必死で頑張りましたが、後輩2人の方が1段も2段も上で、3人の中で1番上の学年なのに、大丈夫かなと思える日が多くなりました。

 

自分は1発狙った試合は得意だったので、インカレでは負けない、そう思って練習に取り組んでいました

インカレメンバー発表の時、健太さんが

 

 

 

 

「中京大学男子はまだ400フリでA決勝3枚残ったことがありません。今年は十分狙えると思います。」

 

 

 

 

そう言っていたのを聞いて、3人での目標が「A決3枚」と決まりました。

 

「A決3枚」口で言うのは簡単ですが、これを達成するために1番重要なのは自分。

 

A決勝に残るために大ベストを更新しなければならない

 

今のレース展開では現実的に想像ができない
しかし、新しいレース展開を試す試合がない

 

A決勝残るために一か八かのレース展開をインカレ当日に初めてしました

 

 

これが上手くいった

 

 

誰に聞いても、
「前半の200を見てダメだと思った」
「後半興奮した」
と言われました

 

前半も後半も同じタイムで泳ぐイーブンのレース展開、むちゃくちゃ不安でした

 

前半抑えすぎたらどうしよう
後半上がらなかったらどうしよう

 

でも、A決勝に残るためにはこの方法しかなかったので、覚悟を決めてレースに挑みました

 

そして1.7秒ベスト、予選5番通過
A決3枚の目標を3人で成し遂げました
決勝は全く勝負ができず悔しかった

 

 

けど、日本一のDistanceチームに少しでも貢献出来て本当にうれしかった

 

 

そして迎えたラストイヤー

 

先輩から
「ラストイヤーは速いから大丈夫だよ」
と言われてきた言葉を信じてきましたが、

 

 

 

全く調子が上がらない

 

 

 

何回泳いでも3分56秒の4秒落ち

 

自分でも去年のインカレで燃え尽きたのかな、あれが全盛期だったのかな
と思える日が増えてきました

自分のレースが終わり、控えに戻るとチームメイトから
「イップスやん」
「スランプやな」
そう言ってるのが嫌でも耳に入ってきます

正直自分でも悔しすぎて泣きそうになった
けど泣いたらだめだ
チームの雰囲気を壊してしまう
その思いで必死に涙をこらえる毎試合

 

 

他大の選手も思ってることでしょう
「辻大輝は終わったな」
「昨年だけだから大丈夫でしょ」

 

 

 

全部インカレで覆してやる!
今年はA決勝で残るだけでなく、勝負します!
1発狙った試合でタイムを出すのは、自信があるし、今までやってきたことを全て出せば大丈夫だから

 

 

 

そして今年も日本一のDistanceチームをつかみに行きます

 

 

 

なので3日目楽しみにしていてください

 

自分が日課のようにやってきたことは2つ

・日にちが経つにつれ、自分の悔しかった思いは少しずつ忘れていくもの、なので定期的に1番悔しかったレースを見て、振り返り、忘れないようにする

・逆に、良くない期間が続いているのであれば初心に帰り、水の感覚を初めから養いなおすこと、また1番楽しかったレースを見て、良いイメージをする

 

 

JAPANOPENや日本選手権も切ることができ、インカレA決勝進出も果たし、自分の選択は間違っていなかった、そう自信を持って言えます

 

 

高校も大学も1500m自由形で入学してきたけど、いつのまにか200、400になっちゃいましたけどね笑

 

とりあえずなにが言いたいかというと、

 

努力の仕方は100人いれば100通りあるということ

 

 

 

人の努力の仕方を真似するのでもいい

 

 

 

しかし、自分の努力の仕方を確立させるべき

 

 

 

自分のことを自分が1番理解をし、

 

 

 

自分にとって必要なものを最優先に考え

 

 

 

 

いい意味で人は人、自分は自分と、割り切り

 

 

 

 

複数の選択肢で迷ったら自分が1番きついと思う選択肢を選び、

 

 

 

後悔のないような選択を心がける

 

 

 

 

そしてその努力を報われるまで努力し続けること

 

 

 

 

 

才能がない自分にできたのだから、まだまだこれから先の長い水泳人生があるみんなにできないわけがない

 

自分のことを1番理解できるのは自分自身
諦めず、報われるまで努力してください

分からなかったら先輩、同期、後輩、誰でもいい
助けを求めてください
絶対に救ってくれるから

 

 

 

 

 

それが総勢100人を超える中京大学水泳部の1番の良さだから

 

 

 

 

では、感謝の気持ちを伝えるコーナーです

たくさんのお世話になった方々へ

-両親-
20年間水泳をさせてくれてありがとう!
これからも世話のかかる息子だと思いますのでよろしくお願いします!

-お父さん-
試合を見に来てくれる機会が少なかったけど、見に来てくれた時は嬉しかったです。目の前でいい結果で泳ぐことは出来なく、少し心残りはあるけど最後まで応援よろしくお願いします!
学費もありがとうございました!
少しずつ親孝行していきます!
また一緒にお酒飲みに連れていってください

-お母さん-
いつも「頑張れ!」よりも「応援してるよ!」と言ってもらえるのが、その応援に応えたいと思い、頑張る源でした
冷蔵や冷凍の荷物も何が入ってるのか楽しみにしながら開けたかったので「適当にお願いします」と言っていたのは、困らせたと思います。
ごめんなさい。結果がどんなに悪くてもそっと見守ってくれてありがたかったです

-祖母-
レース水着や部費などたくさんありがとうございました
まだまだ長生きしてください!

-健太さん-
水泳だけでなく、就活もたくさんお世話になりました!
何回も遅くて怒られましたけど、速かった時はしっかりと褒めていただけるの嬉しかったです。
入学した時は4分1秒だったベストが今では3分52秒まで伸びたこと健太さんのおかげです。
最後のインカレは目標である50秒台出して大学4年間で10秒以上伸びたこと自慢したいです。
「もう十分すぎる結果を出したよ」と言ってもらえていますが、自分が納得できる結果はまだ出せてないので残り1週間ご指導よろしくお願いします!
引退、卒業後もよろしくお願いします!

-宏悦、大地-
この大学3年半の1番の思い出は、去年のインカレで中京大学男子400フリ史上初のA決3枚を成し遂げたことです。2人が居なかったら自分の今の結果には結びついてないと思います!
何回も3人横並びで泳いで、楽しかったのも悔しかった思いもたくさんしてきたけどどれもいい思い出です。ありがとう!

-皓大-
いつどのタイミングでこんなに仲良くなったかわからんけど、似てて一緒にいて気を一切遣わない存在でした
最後一緒にリレー泳ぎたいんで頑張ります!
大事な時の前にピンチになるけど、なんだかんだいつも速いから心配してません
バスの乗り降りだけは気をつけろよ

-羽登くん、亜弥ちゃん-
小学校、中学校からの仲でたくさんお世話になりました。
中京大学に入れたのも2人の存在があったからです。
またご飯お願いします笑

-拓実さん-
2年の12月からウエイトのメニューを作っていただきありがとうございました!
拓実さんのおかげでウエイトのフォームも良くなったと思います!
約2年間の感謝の意味も込めてラストインカレ頑張ってきます!

-海太さん-
いつもウエイトの動画撮影ありがとうございました!インカレでゼッケン更新しにいくので受け取ってくださいね?笑

-上坂さん-
めちゃくちゃたくさんの美味しいご飯屋さん教えていただき、連れて行っていただきありがとうございました!
誰が1番変わってるかの話し合いしてきましたけど、1番変わってるの上坂さんですからね笑

-MDDの後輩たち-
短い人は半年、長い人は2年半ありがとう!
何をするにしても賑やかな集団だったけど、練習への取り組み、雰囲気はどのチームにも負けてないMDDの良さだと思います
インカレは全員ベスト更新目指して頑張ろう!

西くん、碧波、智くん、竹葉
最初から最後まで草薙チームで一緒だった4人
あなた達がいてくれたからこそ練習頑張れました
きついと思った時、隣を見れば頑張ってる4人がいる、
そんな4人が心強かったです
4人が同じチームで最高でした

 

お世話になった人が多くまだまだ書きたい人はいますが、キリがなくなってしまうので割愛します

 

 

 

インカレまで後7日

 

 

 

 

来週の今日、インカレの1日目は終了しています

 

 

 

 

もう1週間もありません

 

 

 

 

ここから1週間、
すれば調子があがること、
プラスになること、
できることは全部しよう

 

 

 

 

後悔のないように

 

 

 

 

絶対に獲ろう

 

 

 

 

 

悲願の大学生日本一を

 

 

 

 

 

すべては「天皇杯・奥野杯」のために

 

 

 

 

 

 

 

まとまりがなく、読みにくい文章だっと思いますが、ここまで読んでいただきありがとうございました!

明日は今年の世界水泳で11番になった中京大学男子のエースであり、常に僕と一緒にいた、時には少し抜けているところがある西小野皓大くんです

彼がこの4年間何を考え、何を思ってきたか、書いてくれていると思いますので楽しみにしててください

辻 大輝

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