「インカレ」って

こんばんは。
はじめに今日の練習の様子です。

インカレまであと6日
今日のカウントダウンは2年生です
期待の選手多数!要注目です!

アミノバイタルを持ってるこの人たちは
水上チームの男子たちですね
みんな仕上がってきたかな?

松野心咲(2年)がインカレメンバー1人1人の
横断幕の字を書いてくれています。
これがまじで超上手いんです。

他のメンバーが色を塗ってくれていますね。
カッコいい鎌田望琥人(1年)とパンダになってる
岡未来(2年)がこちらを向いてます。

本日の様子はここまでにして、
ラストブログに移りたいと思います。

 

 

改めまして皆さまこんばんは。

西小野皓大です。

辻大輝君から引き継ぎました。

彼はとにかく勝負所に強いです。
ここぞのところで確実にタイムを出してくる力は本当にすごいです。
ラストインカレも期待しましょう。

 

毎年この時期に見てきたラストブログをついに自分が書くときがやってきました。

去年のこの時期に1つ先輩のしーたさん、大陽さん、きゃまさんと「来年の今頃はもー書いてるぞ〜」という話をしていましたがあっという間にきてしまいました、

その先輩方は見てくれているのかな、、?

 

ここまで同期みんなのラストブログを読んできてますが、
みんなすごくカッコいいですね。
大学水泳4年間伊達じゃないなって思います。

 

僕はみんなとは少し違ったニュアンスで

僕の転機にもなり、たくさん成長させてくれた
そしてあと6日に迫った、
「インカレ」について想いを綴ることにします。

長くなってしまうのですが最後まで読んでいただけると嬉しいです。

 

 

「インカレ」って

どんな試合でしょうか。

僕自身、高校生の時にテレビで放送されていたインカレを見たことが始まりです。

会場の盛り上がりがテレビ越しでも伝わるすごさで(コロナ禍のときも熱気は異常に伝わってきてました)、
派手にガッツポーズをし、雄叫びをあげ
時に涙する人もたくさんいて

かっこいいな、自分も戦ってみたいな

と思うと同時に、

オリンピックでもないのにそんな派手に盛り上がるもんなの、?笑

と当時あまり派手に感情表現をしてこなかった自分は思っていました。(冷めてますね笑)

 

こうして大学水泳にわずかながら興味を持った自分ですが、そうこうしているうちに高校生の後半に差し掛かってきて、大学進学について考えるようになりました。

有難いことに複数の大学からお誘いをいただき、気になっていたところはすべて体験に行くことにしました。
中京大学には、一番最後に参加しました。

そこでかけられた言葉は

「オリンピック行こう。世界で戦う選手になろう」

草薙健太先生は世界で戦うという目線で話をしてくれました。世界のトップ選手と自分の比較をした資料を作ってくれてその説明を受け、
それからトップレベルの大学生、OB・OGまでもが一緒に練習できる環境で泳ぐ。

刺激的な時間の中で直感的に思いました。

自分の可能性を広げられる場所はここだ。
ここでトップを目指したい。

体験に行ったその月のうちに進学を決めました。

それからは
入学前の練習や合宿に高校生ながら参加させていただき、その最中に怪我をしてしまうなどアクシデントもあり、、
すでにたくさんお世話になった状態で入学を迎えました。

入学すると、この年は女子が本気で総合優勝を狙っていた年でもあったため、スタッフや先輩方がことあるごとにインカレについて話をしていていました。
インカレに向けて皆がモチベーション高く練習をしており、僕自身もインカレに向けてただならぬものを感じ、意識し始めていました。

 

迎えた1年目 初めてのインカレ

この年は初日に50m自由形しかなく、
コロナの影響で下にも降りることができなかったため、スタンドで応援していました。

初めてのインカレで緊張とワクワクの気持ちが渦巻く中、

4年で中京のエースだった松本周也さんが
誰もが厳しいと思っていた前評判を覆して
優勝🏆

 

身体中に電流が走ったかのような

とてつもない衝撃を受けた。

会場は割れんばかりの歓声に包まれ

泣いて喜ぶ4年生の姿があった。

自分は人のレースでこんなにも衝撃を受けたことがありませんでした。

4年生を筆頭に士気が上がって、自分もいけるぞという気持ちになりました。

1年目の初日からインカレの盛り上がりのすべてを体感して、

一緒に練習している人の活躍に心動かされて、

 

 

「インカレってすごい。」

 

「自分もかっこいい姿を見せたい。」

 

この日からインカレでの活躍に強烈な憧れを持ち

4年間かけて自分が目指す姿が決まりました。

この衝撃は今でも忘れることはないし、
思い出すだけで鳥肌が立ちます。笑

 

2年目は4年で中京のエースだった谷口卓さんが

圧倒的な存在感で優勝して

メドレーリレーでは、
「お前がビリできても追いつくから心配すんな」
と、あまりにかっこよすぎる言葉をかけてくれてそして本当に遅れてきた分全部ひっくり返してくれて、、
とても頼もしく、背中で引っ張ってくれていることを肌で感じまくるインカレでした。

 

3年目は女子主将で大エースの神野ゆめさんが

個人優勝や、メリレでの大大大逆転を見せてくれ盛り上げてくれました。

そんなエースの活躍に感動し、
勇気をもらい続けてきました。

 

 

そんな中自分はというと、

インカレでは1年目に優勝することができましたが、そこから年々タイムも順位も落としてしまい満足いく結果を残すことはできませんでした。

2年生の4月の日本選手権でベストを出しながらも代表にあと一歩届かずに悔しい思いをしました。

悔しい思いを糧に強くなる。という思いとは裏腹に、なかなか泳ぎが定まらずにフォームが崩れ、練習でも試合でも自信をつける泳ぎができない。
そこから身体の不調にも悩まされ、頑張りきることができずにすぐバテてしまう。

「オリンピックを目指す」といい入学し、
3年で迎えたパリ五輪選考会では狙う立場だったにもかかわらず

準決勝9位敗退

自分に自信が持てず、
情けないレースばかりする時期が続いてました。

最初はとても悔しいという気持ちでした。
ですが、次第にタッチしてタイムを見ても

 

「あ、またこれか」
「まあ、そうだよな」

 

と悔しいではなく、虚無感のようなものを感じるようになっていきました。

あの時憧れてなりたいと思った理想像から
どんどんかけ離れていく自分の姿がとてもちっぽけに思えて、失望しました。

 

3年目のインカレ、初日の2バックで0.04秒差でメダルを逃しました。
「またこんな思いをするのか」と感じながら控えに戻り、仲間やスタッフに申し訳ありませんと謝りながら、「次頑張ります」と言いました。

ただ実際のところ内心諦めかけていました。
仲間からのたくさんのサポートと応援があり、
気合いも入っていた分失望が大きかった。
自分はここまでなのかなと感じました。

 

しかし、その次の日。

男子センゴで宮木ひろよしと山本だいちが
中京ワンツーフィニッシュをしました。

下で応援していた自分たちは飛び跳ねて喜んで中京全体がとても盛り上がりました。

ただ、自分は嬉しい気持ちの反面

とても複雑な気持ちになりました。

というのも前年、草薙チームの合宿に参加した学生は僕とひろよしと入学前の大地の3人でした。
学年的には自分が1番上で引っ張っていくぞという気持ちを持っていました。
なのに自分は何も残せず、後輩2人がワンツーフィニッシュという最高の形を見せてくれた。

 

あれ、自分何してんの?と。

 

何より、自分に失望し諦めかけていたその姿が
とても情けなく恥ずかしくなりました。

よんふりのあと、ひろよしは号泣しながら皆にすみませんでしたと謝ってました。
前日センゴで優勝してるんですよ?笑
誰も責めるわけないのに、チームのために一点でも取りたかった彼は心の底から悔しがっていました。

自分は初日諦めて腐りかけながら謝ってたなと。

この差はあまりにも違いすぎるなと。

諦めかけていた自分にはとても響きました。

 

その日の夜、メリレの決勝後
ケアを横で受けていた神野ゆめさんに

「どうしたら僕もゆめさんみたいに活躍できますか?僕に何が足りないですかね、?」
と聞きました。

すると一言

 

「覚悟が足りてないんじゃない?」

 

と言われました。

ぐうの音も出なかったです。

その通りだな。と

第一に、半ば諦めかけていた自分と
覚悟を持って泳いでいる先輩を比較したこと自体失礼だなと心の中で感じました。

連日、先輩からも後輩からも

自分の未熟さを痛感させられて

火がつきました。

取り組み全てが変わりました。

このインカレが変わるきっかけになりました。

 

 

先日同期の柳橋成君も
「人が本気で変わるときは覚悟ができたとき。」

とブログに綴っていましたが
自分も同じことを経験しました。

気づかせてくれた仲間には本当に
感謝しかありません。

 

 

「インカレ」って

他のどの試合よりも仲間との繋がりを感じ

刺激し合い、され合い

成長させてもらえる試合だなと思います。

出場するメンバーも
メンバーに入れず上で応援してくれている仲間も

活躍に食らって

このままじゃだめだ。とか
自分ももっといけるぞ。とか

自らが変わるきっかけを作ってくれる試合だなと感じました。

 

こうした経験の中で自分は思いました。

「インカレ」って

「目に見えない点数」があるなって。

何言ってんだこいつって思いましたよね
すみません。笑

インカレってご存知の通り優勝すれば20点、16位で1点と順位によって点数が決まっていて
その合計点数で総合順位を競います。

僕自身、1年目に周也さんの優勝で感じた
自分もいける。続きたい。という気持ちや

3年目に、自分何してるんだ。諦めるな。
と奮い立ったあの気持ちがなければ

もう少し順位が低い結果で終わっていたと思うんです

仲間に奮い立たせてもらい

チームの士気もあがり流れが良くなって

おそらく取るだろう順位よりも上げることができました。

良い影響を与えて仲間にプラスαの見えない点数を与えてくれるそんなレースが多いチームが

強いチームなんだろうなと思います

 

優勝する人

ベスト出して予想を超える点を取る人

やっとメンバーに入れた人、
復活してまた憧れの舞台で泳ぐ人

チームに影響を与える泳ぎをできるのは
全員です。誰だってできます。難しいけど。

選手だけではないです

スタッフ、学生コーチのサポート

スタッフの方々、学生コーチの方々は僕たちが競技に打ち込めるよう当たり前のように環境を作ってくれていますが、
まったく当たり前ではありません。
おかげで練習も試合も頑張ることができます。
特に自分は迷惑もたくさんかけました、、
いつもありがとうございます。
インカレでもよろしくお願いします。

中京大学の誇れる 「応援」

上で声を枯らして応援してくれる仲間
下でハイタッチで迎えてくれる仲間

この応援の力が中京の強さたる所以でしょう。

毎年助けられています。頑張れます。
本当にありがとう。

このようにサポートや応援でも選手たちが頑張れるプラスαの力を与えてくれています。

そんな見えないプラスαの点数を重ねられるところが中京大学の強みだなと思います。

 

 

そんな中京大学に入ることができて

本当に良かったと自信を持って言えます。

そんな中京に恩返しという意味でも
仲間のためにという意味でも

「見えない点数」をたくさん与えられる選手
になりたい。そうでありたい。

誰だって役割があります。
上で応援してくれる人、下でサポートしてくれる人、1点でも多く取ろうと泳ぐ人

僕は優勝という1番目に見える形で
皆に良い流れ、良い影響を与える。

僕が憧れてきたような
かっこいい大先輩たちほど頼りにはならないかもしれませんが

僕は役割を果たせるよう準備します。

レースを控える仲間が「自分たちもいける、続こう」と思える力になるような。
上で応援してくれているメンバーが奮起して来年以降の活躍の原動力になるような。

そんなレースをします。

 

 

「インカレ」って

最高に面白いお祭りのような試合です。

もちろんプレッシャーはすごくかかるし

結果が出せないと他の試合の何倍も悔しくて落ち込む試合ですが

こんなに盛り上がる試合ないし

こんなに人のために頑張りたいと思う試合も多分これからもないのではと思うくらいです。

高校生の頃
そんな喜ぶの?そんな盛り上がるの?
と思ってた自分に伝えたい

それだけ盛り上がるぞと。笑

しかもテレビでは伝わりきらないくらいに。

今ではその気持ちが分かります。

 

1〜3年生はプレッシャーはかかるかもしれませんが、どうかこの舞台を楽しんでください。
4年生が士気を上げるレースするので楽しみについてきてくださいね。

 

HACのメンバーは悔しい気持ち、奮起する気持ちを絶対忘れずに次への糧にして欲しいです。
思い出してから練習するだけでいつもより少し頑張れるはず。インカレはみんなが変わるきっかけとなるチャンスですよ!

 

 

ここからは感謝を伝えるコーナーです

 

まずはMDDチームの皆さん

健太さんはじめ、サポートスタッフ
先輩、同期、後輩
全てに恵まれすぎました。

水泳へのモチベーションは高く
みんなで盛り上がって楽しく練習できた
この環境は最高です。

まだまだこれからもよろしくね。

 

健太さん

すぐ体調崩したり、しょうもない怪我をしたりでたくさんご迷惑をおかけしてます、、
これからも世界のトップ選手目指して頑張ります。今後ともよろしくお願いします。

 

MDDチーム同期

圧倒的個性派揃い。
みんなのおかげで頑張れた。ありがとう。

学生コーチ

皆さんのサポートあっての選手たちです。
いつもありがとうございます。
サポートしていて良かったと思ってもらえるように結果出します!

ねんいち、練習だけでなく最近はケアもありがとな。これからのMDDチームを引っ張ってくれよな。

team佐伯WT

勇武さん
いつもWTご指導ありがとうございます。
このチームに入れて正しく、楽しくWTできていてここまで成長できました。
今後ともよろしくお願いします。

しゅうやさん
最年長メンバーとしても取り組みでも引っ張ってくれてとても頼もしいです。
しゅうやさんが4年の時に見せてくれたような姿を今年は僕が見せられるように頑張ります。

しいたさん
去年のレース、本当に感動しました。
今年は僕の番です。やったります。
あと、いつもアシストチューブ引いてくれて
ありがとうございます!!

あおば
MDDでもWTでもいつも盛り上げてくれてほんとに助かってるありがとう。
これからもたくさん水泳の話で盛り上がろ笑
インカレでも隊長頼んだ🔥

こうすけ
練習もWTも着実に良くなってる分、試合でも殻を破れる時はもう来るはず。一緒に勇武さんを感動させにいこう。

こうせい
落ち着いて自分のペース泳げれば大丈夫。
絶対速くなってるから。
修一郎と3人でBA大量得点しような。

倉持先生ケアメンバー

倉持先生
本当にたくさんお世話になりすぎています。
しょうもないことで手がかかる自分ですが、
サポートしてくださりありがとうございます。
必ず結果で恩返しします。
今後ともよろしくお願いします。

メンバーの方々
僕が常に上を目指そうと思えるのは3人のおかげです。3人のインカレでの姿を見て、自分はたくさん影響を受けてここまで頑張れています。
今後ともよろしくお願いします。
よしくんインカレ頑張ろうね🔥

お世話係

個性派揃いのメンバーだけどみんな良いやつ!
HACインカレ、インカレみんなで頑張ってこう。

両親

ここまで何不自由なく続けさせてくれて、そしてサポートしてくれてありがとう。結果が出ないときも変わらず応援してくれてここまで頑張り続けられました。これからも応援よろしくね。

 

 

僕自身、大学を卒業してからも競技を続けます。
入学の時に目標とした
「オリンピック」での活躍を競技人生の最終目標としてこれからも泳ぎます。

今回他の同期のように、4年間で得た経験やメッセージなど何も伝えられていませんが、これからも中京大学にお世話になる予定なので、貢献できることはなんでもしていきたいと思っています。何か聞きたいこととかあればぜひ気軽に聞きにきてください!

 

 

あと6日。

大学水泳の集大成。

不発だった2.3年の分まで今年点を取ります。

優勝して

お世話になった中京大学へ恩返し。

 

誰かが奮起し、変わるきっかけになるような

OB・OGをはじめ、応援してくれる人たちや、
未来の中京生になる高校生以下の子たちが

「中京大学ってカッコいい」

って思ってくれるような

そんな4日間にしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に、

「インカレ」ってどんな試合?

 

大学水泳の全てが詰まった

 

最高に楽しいお祭りのような試合

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

みんなで笑って終わろう。

獲ろうね。天皇杯。

 

 

 

 

最後まで読んでくださった方、
ありがとうございました。

明日は女子副主将の藤本果子です。
果子とはいつもプールで会うたびに日焼け具合を競い合っていました。笑
どんなことを書くのか楽しみですね!

 

それでは皆さまおやすみなさい💤

 

西小野皓大

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