中京大学とは

「中京大学水泳部の取り組み」

中京大学水泳部は、鶴峯先生が遺した「水泳は人間形成の道なり」を部訓として活動しています。

実際、このような「水泳を通した自己成長」というキーワードを掲げるチームは国内に多くあると思いますが、「水泳を通した自己成長」を具体的に示し、その成果が形となっているチームは数少ないのではないのかと思います。
そのような中、中京大学水泳部が「水泳を通した自己成長」として実際に重視している取り組みを具体的に示し、その成果を開示することは、アスリートを卒業した後のセカンドキャリア問題に揺れるスポーツ界だからこそ、とても重要なことであると考え、このような場で記載したいと思います。



中京大学水泳部では、2つの「水泳を通した自己成長」を体現する取り組みを実践励行しています。

1つ目は、自分たちのパフォーマンスを向上させるために必要な高価なトレーニング機器の購入にあたる費用を選手自ら集める取り組みを実施していることです。この取り組みは、「渉外」という委員会(※水泳部では部員自ら、水泳部をよりよくするための様々な委員会を立ち上げ、全員が各委員会に所属し活動するスタイルをとっています)に属する学生が実施しています。具体的な方策としては、年に2回開催する梅村杯のプログラム広告協賛金を募る営業活動を「渉外」に属する学生自ら、OBOGの勤める企業様や大学界隈の地域に根差した様々な企業様にアポイントメントをとり、自らプレゼンに伺い協賛金を頂くことを実践しています。実際の活動については、企業様から不備のご指摘を頂くことも多々ありますが、その実践経験こそが水泳のパフォーマンス向上とは異なる(※パフォーマンス向上にも通ずるものですが)自己成長であると考えています。また、「渉外」活動の実践から得られた失敗体験と成功体験を就職活動に活かす学生が多いことから、自分の目指すべき将来を掴みとるための取り組みにも繋がっています。

2つ目は、水泳のパフォーマンス向上と将来設計を見据えた学生生活の励行をテーマとして活動していることです。2023年度は女子が2022年度に続き2連覇を達成しましたが、その素晴らしいチームの主将としてチームを牽引した吉田杏子さんが、正にそれを体現してくれています。吉田主将は、高校3年生時に、自身の将来の夢である看護師の学士がとれる難関医療大学への進学を考えていたことから、多くの大学の勧誘の話を断っていました。そのような中で、「水泳のパフォーマンス向上と将来設計を見据えた学生生活の励行」を掲げる水泳部の取り組みに興味を抱き、水泳のパフォーマンス向上と将来設計を成しえるための準備期間として本学への進学を決めてくれた経緯があります。その上で、本学入学後の吉田主将は、看護学に通ずる勉強も学べるスポーツ健康科学科にて、運動療法も指導できる健康運動実践指導者資格など、将来設計に活用できる資格を取得しながら、3年半かけて倍率2.7倍である某医療系大学への編入を目指して学生生活を送ってきました。その結果が、水泳人生の最後に掲げた目標であるチームの総合優勝と、自身の将来設計を体現するために必要な目標である某医療系大学への編入試験の合格という、「水泳のパフォーマンス向上と将来設計を見据えた学生生活の励行」を体現することに繋がりました。このような取り組みをする学生は少ないであろうと思う方々も一定数いると思いますが、中京大学水泳部で選手として活躍した選手の多くは水泳に関する努力と並行して将来設計に関わる学びを実践してきています。2021年3月に卒業した北山主将は、現役学生のうちに宅建資格を取得し、初年度から不動産会社にて活躍をされていますし、2020年3月に卒業した南谷主将は、幼い頃からの夢であった女性刑事という職を叶え、地域の安全を守っています。また、2018年3月に卒業した藤原さんは、歯学部への編入を果たし、アスリートを支える歯医者を目指して今も勉学に励んでいますし、2020年3月に卒業した西津さんは、学生時代に旧ユニバーシアードの代表選手になるまで活躍し、その結果から2年間スポーツ協会所属で水泳を続ける傍ら、頂いたお給料を貯金し学費を自ら捻出して、理学療法士資格を取得するべく夜間の学校にて学んでいます。そして、現役部員である2024年度チーフマネージャーの佐々木MGは、多忙なMG業務の合間を縫って、現在進行形で多くのインターンにいき、自身の引き出しを増やす実践と学びに取り組んでいます。



長々と書いてしまいましたが…、中京大学水泳部が部員に求めていることは水泳を通した自己成長、すなわち水泳のパフォーマンス向上という素晴らしいチャレンジと並行して、①自らの将来を豊かにする実践を経験しながら、②セカンドキャリアを充実させるための個々の学びを励行する、ことになります。

時代に即して、しなやかに進化を重ねる組織であるためにも、今後も「水泳を通した自己成長=水泳は人間形成の道なり」を胸に留め、水泳部員が主体的に学べるチームであるとともに、人間力や社会人力を評価される取り組みを実践励行するチームを目指し続けます。



最後まで読んで頂きありがとうございました😌

これからも中京大学水泳部への応援の程宜しくお願い致します🇫🇷✨

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